Amazonプライムビデオは、世界トップのECサイト「Amazon.com」が提供する動画配信サービスです。
AmazonプライムビデオはAmazonのプライム会員になることで同時に利用できるようになるため、コストパフォーマンスの高さで多くのユーザーから高評価を得ています。
一方で「見放題作品数」や「機能」面ではネガティブな評判もあり、単純にコストパフォーマンスだけでは評価できません。
今回はAmazonプライムビデオの特徴や評判、メリット・デメリットについて解説していきます!
Amazonプライムビデオの概要
AmazonプライムビデオはAmazonプライム会員特典の一つで、Amazonプライム会員に加入していれば追加料金なしで利用を開始できます。
Amazonプライム会員は月間プランで月額500円、年間プランでは年額4,900円と動画配信サービスとしても、ECサービスとしても最安値クラスの料金です。
そんなAmazonプライムですが、Amazonプライムビデオ以外にも以下のような特典がついてきます。
- 無料の配送特典:プライム対象商品のお急ぎ便、お届け日時指定便を無料で利用できる
- プライム対象商品の手数料が無料
- Amazonプライムミュージック:追加料金なし、広告なしで200万以上の楽曲を楽しむことができるサービス。
- Amazon Photos:画像などをクラウド上に保存する「Amazonドライブ」を容量無制限で利用できる。
- Amazonフレッシュ:生鮮食品から日用品までをまとめて配送するサービス。
- プライム Try Before You Buy:衣服、子供服、靴、ファッション小物などを購入前に最長7日間試すことができるサービス。
- プライム会員限定先行タイムセール:タイムセールの商品をプライム会員のみ30分早く注文できる。
- プライムリーディング:「Kindle」の対象電子書籍を追加料金なしで読み放題。
- プライムゲーミング:ゲーム会社Twitch社が提供するゲーム内コンテンツやチャンネルを毎月無料で取得できる。
などなど、、、、。
これが月間プランで月500円、年間プランなら1カ月当たり408円で利用できてしまいます。
しかも家族での利用もできるため、4人家族なら1人当たり月々102円ということにもなります。
Amazonプライムは既に多くの認知がありますが、こんなにも特典が充実しているんですね!
AmazonプライムビデオはAmazonプライム特典の一つですが、プライムビデオ単体でも優秀な動画配信サービスとして機能します。
以下ではAmazonプライムビデオの特徴を、「作品」「機能」「料金」の3つの点に分けて解説していきます!
Amazonプライムビデオの作品
作品に対する評判
Amazonプライムビデオは多くのオリジナル作品を配信しており、オリジナル作品の評判は比較的良好です。
一方作品数に関しては「少ない」と言われることが多いのも現実です。
Amazonプライムビデオは作品数を公式には公開していませんが、見放題作品数が1万作品以上、レンタル作品を含めるとおよそ5万作品と言われています。
見放題作品数が24万作品近く配信されているU-NEXTや、月額550円でプライムビデオに近い価格帯でありながら12万以上の見放題作品を配信するdTVに比べれば、かなり見劣りする数字だと言えます。
取り扱っているジャンル
Amazonプライムビデオは以下のように、メジャーなジャンルは網羅していることが分かります。
- 世界の映画
- 日本映画
- 海外ドラマ
- 日本ドラマ
- 韓国ドラマ
- アクション・アドベンチャー
- アニメ
- コメディ
- ドキュメンタリー
- ファンタジー
- ホラー
- ミステリー
- ロマンス
- SF
しかし「アニメ」「国内映画」など動画配信サービスでも需要のあるジャンルにおいて「作品数が少ない」「種類が少ない」といった評価もあります。
やはり「動画作品視聴をガッツリ楽しみたい!」という方にはあまりお勧めできないサービスと言えそうです。
おすすめのオリジナル作品
作品数に関してはポジティブな評価が多いとは言えないAmazonプライムビデオですが、オリジナル作品が面白いという評判はあります。
中でも、
- バチェラー・ジャパン
- はぴまり~Happy Marriage?~
- HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル
- 東京女子図鑑
などのAmazonプライムビデオオリジナル作品は評判が良いです。
Amazonが提供しているサービスですが、日本向けのオリジナル作品も充実しているため、日本ユーザーでも問題なく楽しむことができます。
Amazonプライムビデオの機能
Amazonプライムビデオでは独自の「ウォッチパーティー」という同時視聴機能や、最大で4K画質まで対応できるといった点に強みがあります。
一方で「吹き替え」や再生速度の変更に対しては不満の声もあり、Amazonプライムビデオの機能は優れているかという点に関しては意見が分かれています。
以下では「画質・音質」「同時視聴・ダウンロード機能」「再生機能」「字幕・吹き替え」「支払方法」の点でAmazonプライムの機能性を評価していきます。
画質・音質
Amazonプライムビデオでは画質を4段階に変更することができます。
対応している画質は以下の通りです。
- SD(480p)
- HD(720p)
- フルHD(1080p)
- 4K(2160p)
最大で4Kまで対応しており、現在の動画配信サービスの中では最も高い画質で楽しむことができます。
また音質においてもドルビーアトモスに対応しており、立体感のある視聴を楽しめます。
ただし、Amazonプライムビデオを利用しているデバイスが以上の画質や音質に対応しているかは確認しましょう。
Amazonプライムビデオで利用可能なデバイスは以下の通りです。
Amazonデバイス
- Amazon Fire TV/Fire TV Stick
- スクリーン付きEcho端末(Echo Show、Echo Spotなど)
- Fireタブレット
Blu-Ray
- Panasonic
- Samsung
- Sony
ゲーム機
- Sony PlayStation3/4/4PRO/5(デジタルエディオンを含む)
- Microsoft Xbox Series X/Series S/One
スマートフォン/タブレット
- Android端末
- iOS端末(iPhone、iPad、iPod Touch)
PC
- PC版Amazon Prime Video(Windows 10アプリ)
- Mac版Amazon Prime Video(macOS 11.4 Big Sur以降)
- ウェブブラウザ
セットトップボックス/メディアプレーヤー
- Google Chromecast
- Roku
- Oculus
- Pico G2 4K
- J:COM LINK
- Apple TV
- KDDI STB ケーブルプラスSTB2/STW2000/STA3000
スマートTV
- Sharp
- Changhong
- Toshiba
利用可能デバイスの種類は動画配信サービスの中では多い方だと言えます。
一方でストリーミング時の画質や音質、音声の説明、ライブストリーミングの可不可など、デバイスによって使用可能な機能に違いがあるため注意してください。
同時視聴・ダウンロード機能
Amazonプライムビデオでは複数デバイスで最大3台まで同時視聴を行うことができます。
また、作品のダウンロード機能も搭載されており、自宅や外出先など場所を選ばずに楽しむことが可能です。
特にAmazonプライムビデオは「ウォッチパーティー」という特有の機能を搭載しています。
「ウォッチパーティー」は同じ国内に住む人同士で、最大100人と一緒に映画やTV番組を視聴することができる機能です。
オンライン上でチャットしながら視聴できるため、離れていてもまるで同じ家に住んでいるような感覚で楽しむことができます。
一方、同時視聴・ウォッチパーティー機能には注意点もあります。
まず同じ作品を同時視聴する場合、同時視聴可能デバイスの台数が2台までとなります。
そのため、「3台以上でで同時視聴していたら突然見れなくなった」ということがあれば、誰かが同じ作品を見ている可能性があります。
またウォッチパーティーに関しては視聴作品の視聴資格を参加者全員が有している必要があります。
例えばプライム会員の専用作品を見る場合は全員がAmazonプライム会員に加入している必要があり、レンタル・購入作品を見る場合も参加者全員が当該作品をレンタル、あるいは購入をしている必要があります。
ウォッチパーティーが使用可能なデバイスにも制限があり、Smart TV、ゲーム機などには対応していません。
自分が持っているデバイスで使用できるかどうか、確認しておく必要があります。
再生機能
Amazonプライムビデオには早送り機能はあるものの、倍速再生がありません。
そのため「早く内容を追いたい」「見る時間が少ない」という方にとっては不便に感じられると思われます。
ただし、非公式的なやり方として、Google Chromeの「Video Speed Controls」という拡張機能を用いて倍速再生をするという方法もあります。
Chromeウェブストアから取得可能なので、どうしても倍速再生ができないと困る場合はこうした方法で対処しましょう。
字幕・吹き替え
Amazonプライムビデオではほとんどの作品に字幕が付いています。
しかし吹き替えが無いものが多く、日本語で聴きたいという方には不向きかもしれません。
また、英語版の字幕も付いていないため、英語学習にもあまり向いていません。
ただ、作品数が多くなるにつれて「吹き替えがない」という問題はどの動画配信サービスの中でも起きているので、そういった意味では標準的と言えるかもしれません。
〇支払方法
Amazonプライムビデオの支払方法は以下の中から選ぶことができます。
なお、Amazonプライムビデオに加入するということはAmazonプライム会員になるということなので、Amazonプライムの支払方法と同様です。
- クレジットカード(Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners)
- キャリア決済(docomo、au、SoftBank)
- 後払い(ペイディ)
- Amazonギフト券
- パートナーポイントプログラム(JCBのOki Dokiポイント)(※Oki DokiポイントはJCBブランドのクレジットカードを使用時のみ利用可能)
Amazonプライムビデオの料金
Amazonプライムビデオが最も利用されている背景として、Amazonプライムの料金の安さが挙げられます。
Amazonプライムの料金は月間プランと年間プランの2つに分かれます。
- 月間プラン:月額500円
- 年間プラン:年額4,900円(1カ月当たり408円)
これを他の動画配信サービスと比較してみると、以下の通りです。
- Amazonプライム:月額500円
- dTV:月額550円
- AbemaTV:月額960円
- FODプレミアム:月額976円
- Disney+(ディズニープラス):月額990円
- Hulu:月額1,026円
- U-NEXT:月額2,189円
このように、ダントツで安いことがわかります。
さらに、AmazonプライムビデオはAmazonプライムの特典であるため、料金が最安値であるにもかかわらずあらゆる他の便利な特典まで利用することができてしまいます。
例えば「電子書籍」や「音楽」サービスとしてもAmazonプライムは利用できるため、全てが月額500円の中に集約できてしまう訳です。
Amazonプライムビデオが向いているのはこんな方!
Amazonプライムビデオの特徴をまとめると、こんな方が利用に向いていると言えそうです。
・動画の視聴頻度が一般的かそれ以下で、動画視聴に高いお金を払いたいとは思っていない方
・仕事や家事育児、勉強などで忙しい方
まず動画配信サービスとして、コンテンツの充実度自体はあまり評判が良くありません。
しかし動画配信サービス市場でのシェアが1番なのは、
「プライムビデオ以外の特典も魅力的で、動画配信自体への拘りがさほど強くない」
「そもそもコンテンツの充実度をあまり気にしていない」
というユーザーが大多数だからだと言えそうです。
また、過去に見逃した映画やドラマなどを後から見られるという点だけでなく、その他の特典で利用できる速達サービス、生鮮食品の配達、音楽のストリーミングサービスなど、あらゆるサービスをAmazonプライム1つに集約できてしまう点も魅力的です。
一方で、動画配信サービスとしてコンテンツを最大限楽しみたいなら、やはりU-NEXTやHulu、dTVなど動画配信サービスとして評価の高いサービスを選んだ方が良いかもしれません。
「AmazonプライムとU-NEXT両方加入している」という方も多いため、純粋に動画配信が楽しみたいならAmazonプライムビデオだけでは物足りなく感じると思われます。
既に多くの方が加入しているAmazonプライムですが、今なら30日間無料で利用することができます。
無料期間中に解約すれば会費が発生することはないので、気になる方はどれほどのサービスが使えるのか、見たい作品はあるのかなどをまずは確認してみましょう。