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映画「パンとバスと2度目のハツコイ」のあらすじ、キャスト、感想まとめ

2022年5月8日

※ 本記事にはプロモーションを含む場合があります。

画像引用元 「パンとバスと2度目のハツコイ」公式サイト

2017年に公開された恋愛映画です。監督は、映画『アイネクライネナハトムジーク』『愛がなんだ』で知られる今泉力哉さん。パン屋で働く主役の市川ふみを元乃木坂46の深川麻衣さんが演じています。

「パンとバスと2度目のハツコイ」のあらすじ

画像引用元 「パンとバスと2度目のハツコイ」公式サイト

パン屋で働いている市井ふみには、結婚や恋愛に特別な憧れや情熱がありません。以前、2年付き合っていた彼氏からプロポーズされたときも、嬉しい気持ちはあったものの、結婚したいとは思うことができず…結局、断ってしまいました。ふみには、結婚相手を愛し続ける自身も、自分が相手からずっと愛され続けるという自信もないのです。

夜の八時に眠り、朝は三時半に起きてパン屋で働く…と、穏やかではありながらも、変わり映えのない毎日をふみは淡々と過ごしていました。

そんなある日のこと、ふみは中学生の頃に好きだった初恋の相手・湯浅たもつと再会します。偶然、ふみの働くパン屋にたもつが入ってきて、ふみに気づき声をかけてきたのです。

子どもができて一度は結婚したものの、今は離婚してバツイチだというたもつと食事に行ったり、たもつに教えてもらい中学時代の同級生・石川さとみと再会したり…。なにも特別なことがなかったふみの日常が、少しずつ動きはじめます。

「パンとバスと2度目のハツコイ」のキャスト

画像引用元 「パンとバスと2度目のハツコイ」公式サイト

深川麻衣(石川ふみ役)
1991年3月29日生まれ。静岡県出身。
アイドルグループ「乃木坂46」の元メンバー。
「ハルジオンが咲く頃」ではセンターをつとめていました。
2016年に乃木坂46を卒業しており
現在は、舞台、ドラマなどで女優として活躍しています。
代表作は、映画『ただの夏の日の話』(川中陽月役)
ドラマ『青天を衝け』(和宮役)『まんぷく』(香田(岡)吉乃役)など。

山下健二郎(湯浅たもつ役)
1985年5月24日生まれ。京都府出身。
三代目 J Soul Brothersのメンバーです。
三代目 J Soul Brothersではパフォーマーをつとめていますが
他にも俳優、ラジオ、情報番組のパーソナリティーなど
様々な活動を行っています。
代表作は、映画『HiGH&LOW』シリーズ(ダン役)
『八王子ゾンビーズ』(羽吹隆役)
ドラマ『福家堂本舗 -KYOTO LOVE STORY-』(桧山薫役)など。

伊藤沙莉(石田さとみ役)
1994年5月4日生まれ。千葉県出身。
デビュー作品は、2003年のドラマ『14ヶ月〜妻が子供に還っていく〜』。
第40回ヨコハマ映画祭助演女優賞、第63回ブルーリボン賞助演女優賞、
第108回ザテレビジョンドラマアカデミー賞ザテレビジョン賞など
女優、ナレーターとして複数の賞を受賞しています。
代表作は、映画『タイトル、拒絶』(カノウ役)
『生理ちゃん』(山本リホ役)ドラマ『全裸監督』(小瀬田順子役)
『大豆田とわ子と三人の元夫』(ナレーション役)など。

「パンとバスと2度目のハツコイ」の見どころ

画像引用元 「パンとバスと2度目のハツコイ」公式サイト

ナチュラルな空気と自然な演技

映画全体の空気、音楽、物語のテンポ、どれをとっても平和で「ほわん」としています。出演されている俳優さん達も、そんな映画の雰囲気に合っていて、変に気取らず自然に演じられている感じです。

恋愛映画といってもジェットコースターのような派手な盛り上がりや急降下、刺激的な演出・シーンはほぼありません。まったり、のんびり~と、主人公のふみとたもつ、そして中学時代、ふみに告白したことのある女友達・さとみとの関係が展開していきます。

ふみがパン屋で働いているだけあって、パン屋、パンを作るシーンが出てくるんですが…。見ていると絶対にパンか焼き菓子のようなものが食べたくなるので、そこだけは要注意!美味しいパン屋さんのパンなどを用意してから見ることをお勧めします。

登場人物達の「好き」という気持ち

この映画では、登場人物3人の「好き」が交差しています。

再会したことで「やっぱりステキだな」と改めて思いながら、たもつを見つめるふみ。浮気されて離婚したにもかかわらず、未だに元妻のことが好きで好きで忘れられずにいるたもつ。素直に好きと思える男性と結婚して子どもでき幸せな日々を送りながらも、同時に未だにふみのことが好きだと感じるさとみ。

誰かを「好き」と思う気持ちが、日常や自分の生き方・気分に変化をくれたり、楽しくさせてくれる。この映画は、そんな「好き」が与えてくれる、ほんのりと温かい思い、少しの切なさを穏やかに描いています。

「パンとバスと2度目のハツコイ」の感想

画像引用元 「パンとバスと2度目のハツコイ」公式サイト

ゆっくりしたい休日にピッタリな恋愛映画

「よし!今日はこれを見るぞ!」と意気込んで大作映画を見るのは、楽しいものですが。やはり疲れがたまっている時には、少し静かな映画を見て「癒されたい」「のんびりしたいな」って思うことも、ありますよね。この映画は、そんなゆっくりすごしたい休日向けの映画です。

結婚についてのそれぞれの本音、恋愛についてのちょっとドキッとさせられるような言葉も、さりげなく語られていて押し付けがましくなく、スッと自然に入ってきます。

この映画では、登場人物達が、全員「日本のどこかに実際に存在していそう」という「普通さ」が、かえって魅力的に感じられるんです。

不器用だけど一生懸命でピュアな主人公達と、その日常を見ているだけで自然と肩の力が抜けて、ホッとした気持ちになれますよ。

ビジュアル重視の映画じゃない!

元乃木坂46の深川麻衣さんが主演、三代目J Soul Brothersの山下健二郎さんが共演とのことで「ビジュアル重視の映画なのかな…」と思ったんですが、実際に見てみるとそうではないことが分かりました。

深川さんが出演されている作品は初めて見たんですが、ただ顔が整っていて可愛いというだけはなく、少し憂いのある表情、声の落ち着いたトーンが映画の空気になじんでいて、とてもいい感じでした。そして、意外と頑固で芯が強く「自分なりの答え」をいつも持っているふみという役にもよく合っています。

深川さん演じるふみの友人役・伊藤沙莉さんにも、また深川さんとは違った魅力があり。一言セリフを喋った瞬間から、グッとこちらを映画の中に引き込んでしまうような強烈な魅力を感じました。存在感がありながらも「身近にいる女友達」っぽい自然さもあり、登場人物の中でも特に好きです。

山下さんは、役柄的に情けなさやかっこ悪さがあって、私がこれまで抱いていた「スマートでカッコいい!」という山下さんのイメージとは違いましたが、その意外性がかえって良かったなと思います。

こうしたメインキャラ3人の演技・掛け合い、またふみと志田彩良さん演じる妹の二胡との関係も可愛いらしく、ほんとの姉妹のような気やすさと仲の良さが出ていて、特に姉妹のシーンにはすごくほっこりしました。

ラストは「ふんわり」とした形ではあるのですが、ふみとたもつの関係、2人が交わした言葉に、ふみの哲学が活かされていて、きれいな終わり方をしています。

穏やかながら、独特の雰囲気がある恋愛映画となっているので「アイドル映画でしょ?」と、避けてしまうのは勿体ない!ですよ。

「パンとバスと2度目のハツコイ」のVOD配信情報

画像引用元 「パンとバスと2度目のハツコイ」公式サイト

この作品は、U-NEXT(ユーネクスト)、FODプレミアム(エフオーディープレミアム)にて定額料で視聴することができます。

AmazonPrimeVideo(アマゾンプライムビデオ)、TSUTAYA TV(ツタヤティービー)、dTV(ディーティービー)でも視聴は可能ですが、レンタル視聴となっています。

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