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映画「子供はわかってあげない」の作品情報

2022年5月6日

※ 本記事にはプロモーションを含む場合があります。

画像引用元 映画「子供はわかってあげない」公式サイト

2021年に公開された日本映画です。田島列島さんの漫画「子供はわかってあげない」の実写化作品で、映画『南極料理人』ドラマ『フルーツ宅急便』で知られる沖田修一さんが監督をつとめています。

「子供はわかってあげない」のあらすじ

画像引用元 映画「子供はわかってあげない」公式サイト

朔田美波は、アニメ『魔法左官少女バッファローKOTEKO』と泳ぐことが好きな高校生2年生。ある夏の日のこと、美波がいつものように学校のプールで泳いでいると…。屋上で、誰かが絵を描いているのが見えました。

水泳部の練習を終えた美波がダッシュで屋上へ向かうと、一人の男子生徒が筆を手に絵を描いていました。しかも、彼が描いていた絵は、美波が大好きな『魔法左官少女バッファローKOTEKO』のキャラクターだったのです。

屋上にいたのは、書道部に所属する門司昭平こと「もじくん」という同級生の生徒でした。美波ともじくんは、屋上で出会ったことをきっかけに好きなアニメについて話すようになり、家に遊びに行くほど仲良くなっていくのですが…。

もじくんの家で、あるお札(おふだ)の束を見つけたことで、美波の顔色が変わります。そのお札と全く同じものを美波も持っていたのです。実は美波が持っていたお札は、小さい頃に別れた美波の実の父親が、急に送り付けてきたものでした。そのお札の話を聞いたもじくんは、美波の父親を探そうと言い出して…。

「子供はわかってあげない」のキャスト

画像引用元 映画「子供はわかってあげない」公式サイト

上白石萌歌(朔田美波役)
2000年2月28日生まれ。鹿児島県出身。
ドラマ初出演作品は2012年『化身』。
その後、ミュージカル『赤毛のアン』『魔女の宅急便』
舞台作品『続・時をかける少女』といった作品で主役を演じました。
「午後の紅茶」のCMに出演した際には、透明感ある歌声で話題に。
姉の上白石萌音とともに、女優として活躍しています。
代表作は、映画『羊と鋼の森』(佐倉由仁役)
ドラマ『義母と娘のブルース』(宮本みゆき役)など。

細田佳央太(門司昭平/もじくん役)
2001年12月12日生まれ。東京都出身。
俳優として初出演した作品は、2014年公開の映画『もういちど 家族落語』。
2021年のテレビドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』では、
生まれつき全盲という高校生・青野陽太役を演じました。
代表作は、映画『町田くんの世界』(町田一役)
ドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』(池田龍馬役)など。

千葉雄大(門司明大役)
1989年3月9日生まれ。宮城県出身。
雑誌の専属モデルとして活動していましたがスカウトを受け、俳優活動を開始。
特撮作品『天装戦隊ゴセイジャー』のアラタ/ゴセイレッド役がドラマ初出演作品です。
代表作は、映画『スマホを落としただけなのに』(加賀谷学役)
ドラマ『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』(マイディー/稲葉光生役)
『いいね!光源氏くん』シリーズ(光源氏役)など。

「子供はわかってあげない」の見どころ

画像引用元 映画「子供はわかってあげない」公式サイト

父と娘のひと夏の思い出

主人公の美波は、両親、弟と4人で仲良く暮らしています。しかし、実は、一緒に住んでいる父親は、母の再婚相手で、美波の本当の父親ではないのです。

美波は、小さい頃に生き別れた実の父親のことを覚えておらず、父に関する情報も「藁谷」という苗字しか知りません。この作品は、そんな美波が、もじくんと、もじくんの兄・明大の助けを借りて父を探し、会いに行く…という映画です。

美波の父親を探す手掛かりは、藁谷という苗字と、彼が美波に送った「お札」のみ。もじくんの家と、このお札に思わぬ共通点があったことから、美波の父親探しがはじまります。

ある宗教と関わりがあるという美波の父・藁谷友充とはどんな人物なのか?また美波に対して、どんな気持ちを持っているのかが、後半、時間をかけ描かれています。また、最初はあまり父親探しに乗り気でなかった美波ですが、父と再会したことで気持ちに変化が生まれるのです。

美波役を上白石萌歌さん、実の父親役を豊川悦司さんが演じられていて、ぎこちないながらも温かなひと夏の親子の物語が展開していきます。

夏休みを思い出すような演出・場面

美波がプールで泳ぐシーン、海のシーン、夏休み中の子ども達が集まる習字教室、夏のジリジリした日差しの中を歩く美波ともじくんなど…この映画では「夏休みの空気感」が思いっきり濃く描かれています。

昭和生まれの方も、平成生まれの方でも、どこか懐かしい「自分の子ども時代の夏休み」を思い出すような演出、場面が詰まっているんです。

映画全体の雰囲気と音楽も穏やかで、のんびりとノスタルジックな気分に浸り、ゆったり夏休み気分・夏気分を楽しめるというのもこの作品の魅力です。

「子供はわかってあげない」の感想

画像引用元 映画「子供はわかってあげない」公式サイト

登場人物全員に「愛」がある

映画のあらすじを読んで「主人公・美波の実の父親が新興宗教の関係者!?」という設定を知り「山あり谷あり、父娘の再会でトラブルあり!という感じの重めのシリアスな作品なのかな」と予想していたのですが…。良い意味でそんな予想を裏切られました。

美波はじめ、美波の友人・もじくん、もじくんの兄・明大、明大の居候している古書店の店主、美波の家族、実の父親…。登場人物全員が、家族も、自分の周囲の人までも大切にできる「愛」のある人達ばかりで、とても優しい物語でした。

特に千葉雄大さんが演じている明大は「性転換したもじくんの兄」という役で、初登場はちょっと驚きましたが、この明大がまた一段と愛情深い人で!千葉さんの演技も柔らかく温かみがあって、とても魅力的な人物となっています。

家族愛、友情、青春がきれいに混ざっていて、ちょっと不思議な雰囲気もありながら、クスっとできて温かく、素敵な映画でした。

本気のアニメシーン!

この映画は実写映画ですが、映画の中に『魔法左官少女バッファローKOTEKO』という劇中アニメ作品が登場します。美波ともじくんの好きなアニメ作品で、2人が仲良くなるきっかけとなった重要な作品なんですが…。この『魔法左官少女バッファローKOTEKO』のシーンが、すごいんです!

劇中アニメならば、添え物的な存在になってもおかしくないのに…。アニメーション制作は颱風グラフィックスで、オープニング・エンディング曲も用意され、加えて豪華声優陣!と、かなり「ガチ」で制作されているのが分かります。

参加されている声優さんは、富田美憂さん、浪川大輔さん、櫻井孝宏さん、鈴木達央さん、速水奨さんと、アニメファン以外でも知っているような有名な方ばかり!また、映画の序盤ではアニメを見ながら歌に合わせて、美波役の上白石萌歌さんと、美波の母親の再婚相手で義理の父親役の古舘寛治さんが一緒に踊るシーンまであるんです!

アニメをここまでガチ制作した上に「歌に合わせる振付まで考えたの!?」と、驚かされました。

漫画の実写化映画となると、ただ単に実写化しただけ…という薄い作品もありますが、この作品は違います!隅々まで、作り手の「本気」と「愛」が感じられる作品です。

「子供はわかってあげない」のVOD配信情報

画像引用元 映画「子供はわかってあげない」公式サイト

この作品は、U-NEXT(ユーネクスト)、Hulu(フールー)、TSUTAYA TV(ツタヤティービー)にて定額料で視聴することができます。

dTV(ディーティービー)、AmazonPrimeVideo(アマゾンプライムビデオ)でも視聴は可能ですが、レンタル視聴となっています。

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