｢グレイテスト・ショーマン｣は、2017年に公開されたアメリカ合衆国のミュージカル映画です。マイケル・グレイシー初監督作品。19世紀に活躍した興行師 、P.T.バーナムの成功を描いた映画です。
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ミュージカル映画｢グレイテスト・ショーマン｣のあらすじ
仕立て屋の息子として、貧しい生活をしていたP.Tバーナムは、仕えていたお屋敷のお嬢様チャリティに恋をしていて、二人は両想いでした。
その後、バーナムの父は亡くなり、バーナムは路上生活。そして、チャリティは寄宿学校に通いました。その間も二人は手紙のやり取りを続け、バーナムは大人になり定職につきます。
その後、貧乏生活は約束されていたものの、チャリティは両親の反対を押し切ってバーナムと結婚。二人の娘に恵まれました。しかし、バーナムはリストラされて、新しい事業を始めます。
バーナムは劇作家のフィリップ・カーライルと出会い、演習家にスカウトします。さらに、唯一無二の個性を持つ演者たちを集めたサーカスを始めたバーナム。彼らのショーは次々と成功し、コンプレックスを魅力に変える演者たちは人気を博しました。
しかし、批評家からは批判も多く集まっていました。ある時、ヴィクトリア女王の元に行ったサーカス団は、欧州随一のオペラ歌手、ジェニー・リンドと出会います。
たくさんの出会いと挑戦、成功や批判など、バーナムの前にはたくさんの出来事が起こります。貧乏生活から一転、新たな人生が始まっていきますが、様々な困難が待ち受けていたのです…。
ミュージカル映画｢グレイテスト・ショーマン｣の出演キャスト
ヒュー・ジャックマン(P.T.バーナム役)：1968年生まれ、オーストラリア出身の俳優、映画プロデューサー。映画｢ニューヨークの恋人｣、｢レ・ミゼラブル｣などに出演しています。
ザック・エフロン(フィリップ・カーライル役)：1987年生まれ、アメリカ合衆国の俳優。映画｢ハイスクール・ミュージカル｣シリーズ、｢テッド・バンディ｣などに出演しています。
ミシェル・ウィリアムズ(チャリティ役)：1980年生まれ、アメリカ合衆国の女優。映画｢マンチェスター・バイ・ザ・シー｣、｢ヴェノム｣などに出演しています。
レベッカ・ファーガソン(ジェニー・リンド役)：1983年生まれ、スウェーデンの女優。｢ミッション：インポッシブル｣シリーズ、｢ドクター・スリープ｣などに出演しています。
ゼンデイヤ(アン・ウィーラー役)：1996年生まれ、アメリカ合衆国の女優、歌手。映画｢スパイダーマン｣シリーズ、ドラマ｢シェキラ!｣などに出演しています。
キアラ・セトル(レティ・ルッツ役)：1975年生まれ、アメリカ合衆国の女優、歌手。ミュージカルで活躍中。映画｢オール・マイ・ライフ｣などに出演しています。
ミュージカル映画｢グレイテスト・ショーマン｣の見どころ
コンプレックスを魅力に変える
貧しく育ち、父親も亡くして路上生活をしていたバーナム。彼は、大人になって愛するチャリティと結婚したものの、貧しい生活は続きました。そんな中、彼はサーカス団を新しく始めました。町では変わり者として蔑まれていた人々を、突然集め始めるのです。
小人症の男性、巨漢の男、髭が濃い女性など、様々な個性を持った人たちを、光の当たる場所に連れ出しました。肌の色も、姿かたちも大きさも違う人々。たくさんの人を平等に愛し、彼らが愛されるための場所を作りました。
コンプレックスを抱えていた彼らは、自信を持って表舞台に立ち、サーカス団として客を楽しませます。自分には愛される資格がある、ありのままでいる、という強い意志を感じて感動しました。
"これが私"という自分らしさを貫く姿がとても素敵です！彼らのミュージカルシーンは大迫力で、強い気持ちが伝わってくる場面なので、注目です！
妻や家族の支え
サーカス団を作る前、最初は博物館を作ったバーナム。しかし、チケットはなかなか売れず稼げませんでした。そんな時バーナムは、娘からアドバイスを受けます。それによってサーカス団に生まれ変わり、演目は次々と成功します。
彼の人生は、貧しくて大変な時が多かったものの、妻や家族の支えがあって乗り越えていきました。特に妻のチャリティは、上流階級の生まれなのに、貧しい生活には文句を言いません。愛するバーナムと子供たちが居たらそれで幸せ、と言いきれる器の大きさには感動しました。
どんな時も家族の絆で乗り越える、彼らの愛と生き様に注目です。
リスクなしに成功はない
バーナムは、とてもチャレンジ精神旺盛なところが魅力的です。どんな事も"リスクなしに成功はない"と豪語していて、その通りにどんな事にもチャレンジしていき、成功しています。
まさに有言実行ともいえる、輝かしい成功を収めていきました。しかし、彼は次第にどれだけ成功しても、満たされないようになっていきます。
欧州随一のオペラ歌手、ジェニー・リンドとのコラボで公演をした時も、彼はどんどん欲が出ていきました。ジェニー・リンドも、元々恵まれている人ではなかったので、バーナムの生き方に共感して、二人は意気投合。
元々貧しくて、満たされない生活を送っていたバーナムと、婚外子として生まれ、軽蔑されていたジェニー・リンド。どれだけ拍手喝采を浴びても、満たされない彼らは、その後どのような行動に出るのか、注目です。
ミュージカル映画｢グレイテスト・ショーマン｣の感想
ミュージカルの曲がどれも素晴らしい
この映画の最大の魅力は、たくさんのミュージカルシーンと、素敵な歌声やダンスです。サーカスの盛り上がりの中で繰り広げられるミュージカルは、見ているだけでノリノリになってしまいました。
空中ブランコが得意のアンとフィリップが、二人で歌うシーンもとても鳥肌が経ちました。彼らは恋に落ち、お互いの身分や人種による、周りからの目線に耐えていました。。両親から反対されても、フィリップはアンと愛し合う覚悟を持っていてカッコよかったです。
女性だけど髭が濃いことがコンプレックスで、周りからも蔑まれていたレティ。彼女は、ありのままでいる事や、自分は自分と割り切っていて、その強い意志を歌詞に乗せて歌います。"これが私"、"愛される資格がある"という自己肯定感の高い歌詞には感動しました！
周りに何を言われても、自分らしさを貫く彼らがとてもカッコよかったです。勇気や感動を、たくさんのミュージカルシーンから感じることができました！
ひとつひとつのシーンに最後まで目が離せません！
身分や人種を超えて家族の様な存在になる
成功を追い求めすぎたバーナムは、ある事がきっかけで危機に陥ります。ジェニー・リンドともある理由で決別し、銀行からも見放され、サーカスの劇場は火事になりました。
全てを失ったかに思われた矢先、サーカス団のメンバーがバーナムを勇気づけに来ます。
サーカス団のメンバーを使って、バーナムは儲けたかっただけかもしれません。しかし、自分の殻に閉じこもっていた彼らを、外の世界に引っ張り出してくれたのはバーナムでした。
サーカス団のおかげで、本当の家族の様な存在ができたと、感謝するメンバーたち。彼らの心の広さや、ポジティブなところにとても感動しました。
一度失敗して何もかも崩れ、全てを失っても仲間がいること、全てを失ったからこそ得た物に、バーナムは気づくのです。フィリップも、上流階級の富や名声を捨てて、バーナムに付いてきてくれました。
色んな物を失っても、本当の愛と友情、生きる喜びを手に入れた彼ら。今あるものに感謝しようとする前向きな姿勢が凄くカッコよかったです！
サーカスの劇場を火災で失った彼らが、どのような復活を見せるのか、最後まで目が離せません！
周りに批判されても突き進む
バーナムは、肌の色も人種も、身分も姿かたちも違うメンバーで協力し、ここまでやって来ました。彼らを表舞台に立たせたことで、批判の声などもたくさん浴びました。
彼らを見世物にしていると言われたり、バーナム一家は単なる成り上がりのペテン師だ、とも言われてしまいます。そんな扱いを受けて、それを払拭するために成功を求めすぎたバーナム。
妻のチャリティは、貧しくても平気で、愛する人との生活だけを求めました。出会ったままのバーナムが良かったと、彼女が言うシーンではかなり切なくなりました。たとえ小さな存在でもいい、たくさん成功しなくてもいい、と彼を説得します。
どんどん欲が出て、成功しても満たされないバーナムを見て、たくさんのことを学びました。彼は本当に大切なものを見失っていたのです。
それを教えてくれたのは、サーカス団のメンバーと家族。バーナムはやっと目を覚まして家族に会いに行きます。家族を第一に考えるようになった彼を見て、ラストはとても安心しました。
"最も崇高な芸術は、人を幸せにすること"という彼の言葉が、実現された場面です。家族の絆や愛、仲間との友情を、大切にして歩んでいくバーナムを見て、とても感動しました。
見ているだけでドキドキワクワクして、歌やダンスにはテンションが上がる最高の映画です。ぜひ、みなさんも｢グレイテスト・ショーマン｣をご覧ください！
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