上橋菜穂子のファンタジー小説「獣の奏者」をアニメ化した作品です。NHK教育テレビにて、2009年1月から12月まで全50話で放送されました。監督は浜名孝行。オープニングテーマはスキマスイッチの「雫」です。「リョザ神王国」という異世界が舞台となっている壮大なファンタジーで、数奇な運命を辿る主人公や獣たちの姿を描いています。
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アニメ「獣の奏者エリン」のあらすじ
画像引用:「獣の奏者エリン」公式サイト
獣ノ医術師である母・ソヨンと共に"闘蛇"(とうだ)という凶暴な獣を育てる村に暮らしていたエリン。闘蛇は、巨大な蛇のような獣で、戦で闘う道具として育てられていました。
ある日、村で飼っていた大切な闘蛇が全て死んでしまい、責任を問われた母のソヨンは処刑されることに…。エリンは母を助けるため奔走しましたが、母親は目の前で、闘蛇に喰い殺されるという処刑により亡くなってしまいます。
その後、孤児となってしまったエリンは、ジョウンという男に助けられ共に暮らします。その時、山の中で野生の"王獣"(おうじゅう)に出会ったエリン。狼のような顔で背中には羽の生えた空飛ぶ巨大な獣。その神々しい姿に魅了されたエリンは、母と同じく獣ノ獣医師になることを決めます。
神話には、王が従える神聖な獣として描かれている王獣。"王獣保護場"という場所で大切に育てられており、王獣について学ぶため、エリンはその学舎へ入学します。そこで彼女は、リランという王獣に出会いました。
リランと心を通わせ、竪琴の音色を使って、王獣と意思疎通をしてしまったエリン。しかし、それは「操者ノ技」といって、災いを招く禁忌でした。
決して人に馴れない、馴らしてはいけない王獣。心を通わせることができてしまったエリンは、王国の命運をかけた争いに巻き込まれ、利用されていくことに…!
アニメ「獣の奏者エリン」の声優紹介
画像引用:「獣の奏者エリン」公式サイト
星井七瀬(エリン役):1988年生まれ。歌手、ラッパー、タレント、女優など幅広く活動。ドラマ「ライフ」廣瀬倫子役、「メイちゃんの執事」仲本夏美役などに出演。一般人男性との結婚&出産を経て、芸能活動をお休みしていた期間もあったそうです。
平田絵里子(ソヨン役):1977年生まれ。声優、ナレーター、舞台女優など幅広く活躍。アニメ「それいけ!アンパンマン」レインボー王子役、「ポケットモンスターベストウィッシュ シーズン2」シオン役などを務めています。
内田直哉(ジョウン役):1953年生まれ。俳優兼声優。アニメ「エンジェル・ハート」風間雅臣役、「ひぐらしのなく頃に」サト役、「君に届け」真田源次役、「どろろ」醍醐景光役などを務めています。
鈴村健一(イアル 役):1974年生まれ。声優、ナレーター、歌手など幅広く活躍中。アニメ「黒子のバスケ」紫原敦役、「男子高校生の日常」ヨシタケ役、「鬼滅の刃」伊黒小芭内役などを務めています。
石田彰(ダミヤ役):1967年生まれ。声優兼俳優。アニメ「戦国BASARA」シリーズ・竹中半兵衛役、「Dr.STONE」氷月役、「怪物事変」蓼丸昭夫役、「フルーツバスケット」草摩晶役、「鬼滅の刃」猗窩座役などを務めています。
アニメ「獣の奏者エリン」の見どころ
画像引用:「獣の奏者エリン」公式サイト
異世界をテーマにしていて世界観が壮大
この作品は、「リョザ神王国」という異世界を舞台にしていて、現実には存在しない"王獣"や"闘蛇"といった巨大な獣が存在しています。
闘蛇は、他国との戦争に使われていて馬のように背に乗って人間たちが戦います。凶暴な獣ですが、人間の道具にされていてとても可哀想です。
王獣は、「リョザ神王国」の王祖・ジェを護った神聖な獣として大切に育てられていて、この国の王・"真王"を守護するとされている巨大な獣です。闘蛇よりも強く、神々しい見た目が印象的です。
このアニメは、人間のせいで自由を奪われている獣たちを救おうと、主人公のエリンが奮闘する物語でもあります。
過去に起きた出来事や神話が、とても重要な内容となっています。内容が深く濃く、とても面白いので注目です!
巨大で凶暴な獣を操るソヨンとエリン
エリンの母親のソヨンは、闘蛇を扱う獣ノ医術師でしたが、ある日大罪人として闘蛇に生きたまま喰い殺されてしまいます。
あまりに惨い仕打ちに、初めて見た時は衝撃を受けた記憶があります。エリンが必死に母親を助けようとしたり、母親がエリンをその場から逃がそうとする場面では号泣してしまいました。
処刑されてしまう直前、エリンを逃がすために、母・ソヨンがとった"ある行動"が、物語の重要な鍵となっています。
果たしてソヨンが何をしたのか、それが今後の物語にどう関わっているのかに注目してご覧ください!
また、エリンも母親のように獣ノ医術師を目指して王獣と関わりを持ちます。母親と同じように獣を操ったり、意思疎通してしまうエリン。
それが後々、悲劇を招くきっかけとなってしまうのですが、その内容も重要なので注目です!
国の中での政治や争いに巻き込まれていく
王獣は、人には決して馴れないとされていました。しかし、エリンが献身的にリランという名の王獣を救おうとしたことで、人と獣の間に絆が生まれます。
その結果、周りが驚くほどにリランはエリンに懐きます。それを見て利用しようとする輩が現れるので、エリンはさらに数奇な運命を辿ることになってしまいます。
果たして、どんな人物がエリンを狙い動き出すのかにも注目です!
アニメ「獣の奏者エリン」の感想
画像引用:「獣の奏者エリン」公式サイト
王獣と闘蛇の殺戮シーンがむごい
野生の王獣は空を飛べますが、人に飼われた王獣は空を飛べなくなる、とされていました。しかし、エリンはリランの背に乗り飛ぶことができてしまいます。
そんなある日、ある事件が起きます。闘蛇が暴れて人を襲う瞬間を見たエリン。その惨状をどうにかしたいとリランの背に乗って飛び立ちます。
王獣は闘蛇より強いので、リランはあっという間に闘蛇を倒してしまいます。しかし、その時実は闘蛇にもリランにも異変が起きていました。
殺戮シーンが惨いのはもちろんのこと、"ある異変"によってその場はさらに酷い状況になります。王獣と闘蛇の間に隠された秘密や、巨大な獣たちの闘いからは目が離せません!このあたりは神話との関係性も深く、内容が濃いので注目です。
話が進むにつれ、どんどんと物語の謎に迫っていくので、とても面白いです。ぜひ注目してご覧ください!
神話との関係性があって面白い
エリンの母親のソヨンは、"霧の民"(アーリョ)という民族の出身でした。瞳が緑色なのが特徴で、エリンもその特徴を引き継いでいました。
実はこの"霧の民"が、神話の中の真実や、過去に起きた王祖の罪を知る唯一の人々だったのです。不思議な能力を持ち、数々の秘密を有する"霧の民"。しかしそれは、絶対に口外したり人に見せてはいけないものでした。
それが知られてしまうと、また過去の過ちが繰り返される、と警鐘を鳴らす"霧の民"。エリンは、無意識に王獣と心を通わせていましたが、それも本当は災いを招く行為だったのです。
果たして、「リョザ神王国」には一体何があったのか、過去の歴史を遡る壮大な内容となっています。エリンを尋ねてやって来る"霧の民"の一人の男性も、過去にソヨンと関係のあった人物なので注目です!
エリンとイアルの関係性
エリンは、孤児となったあとジョウンという男性に助け出されます。その後、ジョウンに引き取られ、父と娘のように一緒に暮らすことになりました。
そんなある日、エリンがジョウンと共に出かけた街で出会った青年・イアル。彼は、竪琴(ハープ形の楽器)を弾いていて、エリンはその姿に釘付けになります。
イアルは、エリンに自分の竪琴を渡します。その後大切に竪琴を弾いていた彼女は、王獣と心を通わせます。この竪琴も物語の重要なポイントとなっていて、なぜ王獣と心を通わせることができたのか、というところにも注目です。
また、少し大人になってから再会するエリンとイアルの意外な共通点や、今後の関係性にも注目です。真王に仕える護衛としてたくさんの危機に見舞われるイアル。
エリンもイアルも、たくさんの苦労をしたり、数奇な運命を辿るので、その人生からは目が離せません。共に困難を乗り越え、次第に重要な間柄となっていく二人に注目です!
アニメ「獣の奏者エリン」のVOD配信情報
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