画像引用元 映画「仮面病棟」公式サイト
2020年に公開された日本映画です。現役の医師であり小説家でもある知念実希人さんによる小説『仮面病棟』を実写映画化！監督をつとめるのは『TRICKシリーズ』に演出や助監督などで参加していた木村ひさしさんです。
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「仮面病棟」あらすじ
画像引用元 映画「仮面病棟」公式サイト
雨の降る中、医師の速水秀悟は先輩医師・小坂司に当直の仕事を依頼され『田所病院』へとやってきます。
実は、速水は三か月前に婚約者を事故で亡くしており…。いつまでも仕事を休んで落ち込んでいる速水のことを心配した小坂が、速水に声を掛けたのです。
看護師の説明では、田所病院の患者の多くは認知症で、大した仕事をする必要はない…という話でした。速水も、小坂や看護師の説明を聞いて、ただ一晩当直を担当するだけと考えていました。
しかし、白衣に着替えて部屋を出た速水は、待合室でおかしな光景を目にします。うめきながら苦しんでいる若い女性が、長椅子の上に横たわっていたのです。看護師達が女性を見て戸惑っている中、速水が診察しようとすると…そこへ、変成器で声を変え、ピエロの覆面をつけた怪しげな人物があらわれました。
その人物は、実は逃走中のコンビニ強盗犯でした。犯人は、速水に銃を突きつけながら、待合室にいる女性のけがを治療するように言います。
婚約者を亡くしてから三か月仕事をしておらず、設備も十分でない中、重傷患者の処置をすることを不安に思い、一度は犯人の要求を拒む速水ですが…。
犯人に「見殺しにするのか？」と問われ、速水の頭には、搬送先が見つからず亡くなってしまった婚約者の顔がよぎり、意を決して処置を始めることに。
「仮面病棟」キャスト
画像引用元 映画「仮面病棟」公式サイト
坂口健太郎（速水秀悟役）
1991年7月11日生まれ。東京都出身。
第25回『MEN'S NON-NO モデルオーディション』をきっかけに芸能界デビュー。
俳優としての代表作は映画『今夜、ロマンス劇場で』やドラマ『コウノドリ』
『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』など。
2021年放送のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』では
不器用ながら温かく誠実に主人公・永浦百音を見守る菅波光太朗役を演じ
大きな話題となりました。
永野芽郁（川崎瞳役）
1999年9月24日生まれ。東京都出身。
小学校三年生の時にスカウトされ
2009年の映画『ハード・リベンジ、ミリー ブラッディバトル』に子役として出演。
『ニコ☆プチ』『Seventeen』など雑誌モデルとしても活動していました。
代表作はドラマ『半分、青い』『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』
映画『そして、バトンは渡された』『君は月夜に光り輝く』など。
内田理央（佐々木香役）
1991年9月27日生まれ。東京都出身。
2014年の特撮作品『仮面ライダードライブ』詩島霧子役で、
本格的に女優としての活動を開始。翌年には『MORE』専属モデルとなりました。
代表作は、ドラマ『くらげ姫』『いってきます! 〜岐阜・飛騨 古川やんちゃ物語〜』
映画『トモダチゲーム』『劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』など。
「仮面病棟」見どころ
画像引用元 映画「仮面病棟」公式サイト
『田所病院』の隠された秘密
坂口健太郎さん演じる主人公の医師・速水。彼が一晩だけ当直を任された『田所病院』は元精神科病院で、鉄の格子がいくつかあり、あちらこちらに閉鎖病棟として使用されていた名残が残っています。
この田所病院が他の病院と違うところはそれだけではなく、病室のライトがピンクだったり、ちょっと変わった名前の患者さん達も…。一般的な苗字の患者以外に「新宿〇〇」と、地名の後ろに数字が付いている患者さんが何人かいるんです。
彼らはみんな身元不明の患者さんで「その人が保護された場所の地名から、ひとまず仮の名前を付けている」と、速水は病院の関係者から説明を受けますが…。実は、これが田所病院の重大な「ある秘密」に関わっているのです。
犯人の正体と狙いは！？
ピエロの覆面を被ったコンビニ強盗の犯人は、一体誰なのでしょうか？犯人は顔を隠しているだけでなく、声も変成器で変えており、男性か女性かさえも判断がつきません。
犯人は、人質にしていた女子大生・川崎瞳の治療が済むと、次は病院の院長にお金を要求するのですが…。それがどうも、本当にお金目当てでやっているようには、見えないんですよね。人質の治療をさせるにしてももっと良い病院を選ぶことができたはずなので、どうしてこんなパッとしない病院に来たのかと疑問がわきます。
そう、犯人は最初からこの田所病院を狙ってきたのです。
犯人はどうしてこの病院へやってきたのか、そしてピエロの覆面の正体は…！？ピエロの正体が分かった時、意外すぎる真犯人の姿が浮かび上がってきます！
登場人物達の発言を聞いていれば、ある程度は推理可能なタイプの作品ですので、ぜひ主人公の速水目線で考えながら楽しんでみてください。
「仮面病棟」感想
画像引用元 映画「仮面病棟」公式サイト
ホラーが苦手な人でも問題なし！
『仮面病棟』というホラーテイストなタイトルに加え、舞台が病院ということで、ちょっと怖いイメージを持たれる方もいるかもしれません。私も、見る前は「少しホラー寄りの怖い話かな…」と覚悟して見始めましたが、実際の内容はホラーが苦手な私でもまったく平気でした。この映画はホラーではなく、正統派のサスペンス作品です。
手術跡や銃創の傷跡はちょっとリアルですが、過度な出血シーンもなく、幽霊やゾンビといったものの登場も一切ないのでご安心を！患者さん達がホラーっぽい雰囲気を出しているものの、全員ごく普通の人間です。
坂口健太郎さんの白衣姿を眺めるのもよし！主人公の速水と一緒にピエロの覆面をした犯人の正体や、犯人の真の目的を推理してみるのもよし！院長を演じている高嶋政伸さんのクセの強い演技を楽しむのもよし！
お好きな楽しみ方で、ご覧になってみてくださいね。
意外！？な真犯人に騙される
ピエロの覆面を被った犯人だけでなく、この映画には怪しい人物ばかりが登場します。意味ありげな視線を交わす看護師達、なにか隠し事をしていそうな院長、犯人に連れて来られた謎の女子大生…。信用できるのは、主人公の速水先生だけ！という状況で、ドキドキしながら最後まで見ていました。
中盤辺りで物語が大きく動き…意外な真犯人が、この一連の事件を裏で支配していたことが分かります。
真犯人の正体については「もしかして…」と思う瞬間はあったのですが、まさか立てこもり事件と同時進行で「あの人」があんな行動をとっていたとは…。中盤すぎに明らかになる真実には、とても驚かされました。
犯行の理由は単なる憎しみだけではなく、犯人には「家族を失った」という悲しい背景があり、また犯人自身もある大事なものを奪われており…。深い理由があったことが語られます。
臓器移植、立場や権力による命の価値の違いなど、サスペンス作品でありながら、命の尊さや一人一人の命の尊厳について考えさせられる内容になっていました。
「仮面病棟」VOD配信情報
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