画像引用元 映画「さよならくちびる」公式サイト
2019年5月に公開された映画で、小松菜奈さんと門脇麦さんのW主演作品です。『ハルレオ』が歌っている主題歌と挿入歌は、歌手の秦基博さんとあいみょんさんが提供した楽曲となっています。
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「さよならくちびる」のあらすじ
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路上から活動を開始したレオとハルによるフォークデュオ『ハルレオ』。彼女達は、アルバイト先で出会ったことをきっかけに、一緒にギターを抱えて歌を歌ってきました。
『ハルレオ』のファンは次第に増えていき、テレビの音楽番組に出演したり、取材を受けるようになっていきます。
ところが…そうして人気が高まるにつれ、いつの間にか2人の間には微妙な距離ができてしまったのです。
これまで彼女達を支えてきたマネージャー兼ローディーのシマでもどうにもできないほどレオとハルの関係はこじれており、シマ自身も2人とどのように関わっていくべきか分からなくなっていました。
そして、遂に彼女達は解散を決意…。いつものようにシマの運転する車に乗り込んで、3人で日本各地のライブハウスを回る最後のツアーに出かけます。
禁煙のはずだった車内で遠慮なくタバコを吸うハル、不機嫌なレオ、そんな2人の板挟みになってため息をつくシマ…。
3人はケンカをしたりトラブルを起こしながらも各地で待っているファンのためにライブをこなし、それぞれ胸の中に複雑な思いを抱えたまま、最後のライブ会場へと向かうのです。
「さよならくちびる」のキャスト
画像引用元 映画「さよならくちびる」公式サイト
小松菜奈(レオ役)
1996年2月16日生まれ。出生地・東京、山梨県育ち。
雑誌『ニコ☆プチ』で2008年にモデルデビュー。
2014年の映画『渇き。』が女優デビュー作品であると同時に初主演映画です。
2021年には映画『溺れるナイフ』『ディストラクション・ベイビーズ』
『糸』で共演していた俳優の菅田将暉さんとの結婚を発表しました。
門脇麦(ハル役)
1992年8月10日生まれ。アメリカ・ニューヨーク生まれで、
5歳までアメリカ暮らしていたとのこと。帰国後は東京で育ちました。
この映画『さよならくちびる』での演技が評価され
第41回ヨコハマ映画祭では小松菜奈とともに
主演女優賞を受賞しています。
代表作は映画『二重生活』『愛の渦』
ドラマ『うきわ -友達以上、不倫未満-』『佐知とマユ』など。
成田凌(シマ役)
1993年11月22日生まれ。埼玉県出身。
映画『窮鼠はチーズの夢を見る』での今ヶ瀬渉役や
『スマホを落としただけなのに』シリーズで見せた演技が
評価され話題となりました。
2019年度にはTAMA映画賞最優秀新進男優賞をはじめ
全部で8つの賞を受賞しています。
『ハルレオ』と彼女達の歌に注目!
画像引用元 映画「さよならくちびる」公式サイト
『ハルレオ』の魅力
主演している小松菜奈さんと門脇麦さんは、映画やドラマで演技を見ることはあっても、歌声は聞いたことがないという方が多いのでは?
役者として独特の雰囲気と存在感、演技力もあるお二人ですが、この映画で聞かせてくれた歌、ハーモニーも想像以上に素晴らしいものでした。
また、まったく素直じゃなく、不器用で不完全なレオとハルがとても良いんです。無様なほどに悪あがきしたり、自分を偽って強がっちゃったり…そんなかっこ悪くて人間臭いところも、小松さんと門脇さんが演じることによって、逆にかっこよく、魅力的に見えてきます。
秦基博さん・あいみょんさんによる楽曲提供!
この映画の主題歌となっている「さよならくちびる」は秦基博さん、挿入歌の「誰にだって訳がある」「たちまち嵐」は、あいみょんさんによって提供された楽曲です。
映画を見ている最中も、すごく良い歌なので誰が作った曲なのか気になっていたのですが、エンドクレジットを見て驚きつつも納得しました。映画の中では門脇麦さん演じるハルが曲作りを担当しているということになっているのですが、ハルの繊細なところが良く出ていて『ハルレオ』の2人の雰囲気にも合っています。
映画を見終わった後、歌詞を改めて見直したり、じっくり聞いてみるのもおすすめです。聞いていると映画の中の2人の表情や場面、シマと彼女達の抱える虚しさや微かな希望のようなものが自然とわき上がってきます。
「さよならくちびる」はハッピーエンドか、それとも…。
画像引用元 映画「さよならくちびる」公式サイト
レオ、ハル、シマの複雑な三角関係が切ない
『ハルレオ』がうまくいかなくなってしまったのは、メンバーのすれ違いや様々な出来事の積み重ねによるものですが…。レオとハル、そしてシマの中に恋愛感情が芽生えてしまったことが一つの大きな原因となっています。
『ハルレオ』を続けていくためには、3人とも自分の気持ちを隠し続ける必要がありました。しかし、隠そうとすればするほどお互いにすれ違いが生まれ、以前のような関係ではいられなくなってしまったのです。
その結果、彼女達は、解散という道を選ぶしかなくなります。
『ハルレオ』を解散すると決めてからも「辞めたいような」「辞めたくないような」気持ちの間で、3人はゆらゆら揺れ続けることになるのですが…。そのそれぞれの気持ちの揺れ方、3人の不器用さが胸が痛くなるほど切なく、胸がキュッとなりました。
3人の過去と現在の物語を交互に重ねるような物語の構成も「昔とは違う今」「変わってしまった関係」を強く印象付けていて…。間に入ってくる『ハルレオ』の歌がより一層深く響くように感じました。
また、3人がそれぞれ誰のことを好きになったのかという部分が、この映画の重要なポイントになっています。是非実際に作品を見て、確かめてみてくださいね。
見た人によって印象が変わるラスト
この映画のノベライズ版の著者・相田冬二さんのインタビュー記事の中に「どちらかと言えばアンハッピーエンド」という言葉がありました。ですが「どちらかと言われたら…ハッピーエンドじゃないかな」というのが、個人的な感想です。
確かに主役の『ハルレオ』の2人やシマは失敗続きで、かなり不器用な人達ではあります。でも、それでも3人の関係や未来に希望がないとか暗い映画という印象は持ちませんでした。むしろ、なにがあっても、どんな場面でも、ほのかな光みたいなものが3人の中にあるように私は感じたんですよね。『ハルレオ』も、3人で作ってきた音楽と築いてきた関係も、まだ完全に終わっているようには見えなかったんです。
夢や愛情、生き方に対する捉え方、見る人によってこうして作品自体のイメージやラストの印象が変わるところがあるのも、この映画の魅力だと思います。
「さよならくちびる」のVOD配信情報
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