｢ちょっと今から仕事やめてくる｣は、北川恵海による日本の小説が原作です。本作は実写映画化された作品となっています。ブラック企業に務める主人公が、心身ともに疲弊していくものの、謎の男との出会いを経て立ち直っていく物語です。
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映画｢ちょっと今から仕事やめてくる｣のあらすじ
ブラック企業の営業部に務める青山隆。彼は、職場で上司からパワハラを受ける毎日に、苦痛を感じていました。そのパワハラに耐えかねた青山は、帰りの電車のホームで飛び込み自殺をしようとします…。
しかし、そんな青山を助けた謎の男が居ました。その男の名はヤマモト(山本純)。青山の同級生を名乗るその男は、再会を喜んで一緒に飲みに行こうと誘います。青山はヤマモトの事を覚えていなかったのですが、勢いに負けてついて行くことにします。
青山はヤマモトに職場での悩みを相談しました。何のために働いているのか、本当に自分がやりたいことは何なのか思い悩む青山に、ヤマモトは色々とアドバイスをします。
考えを徐々に改めていく青山でしたが、職場でのパワハラはずっと続き、劣悪な労働環境が変わることはありませんでした。営業部の山上部長には怒鳴られてばかり…。地獄のような日々でしたが、休みの日はヤマモトが現れて、色々なところに連れて行ってくれます。気分が明るくなった青山は、少しずつ変わっていき、仕事でも努力して活き活きとするようになりました。
しかしある日青山は、ヤマモトが3年前に自殺していたという、信じ難い事実を知ることになるのです…！
映画｢ちょっと今から仕事やめてくる｣の出演キャスト
工藤阿須加(青山隆 役)：1991年生まれ。俳優、タレント、キャスターなど幅広く活躍中。ドラマ｢家売るオンナ｣シリーズ、映画｢夏美のホタル｣などに出演しています。
福士蒼汰(ヤマモト 役)：1993年生まれ、俳優。ドラマ｢仮面ライダーフォーゼ｣、｢きょうは会社休みます。｣、｢お迎えデス。｣、映画｢神さまの言うとおり｣、｢ぼくは明日、昨日のきみとデートする｣などに出演しています。
吉田鋼太郎(青山の上司・部長/山上守 役)：1959年生まれ。俳優、演出家など幅広く活躍中。ドラマ｢おっさんずラブ｣、｢今日から俺は!!｣、映画｢帝一の國｣、｢CUBE一度入ったら、最後｣などに出演しています。
黒木華(青山の職場の先輩/五十嵐美紀 役)：1990年生まれ、女優。ドラマ｢天皇の料理番｣、｢イチケイのカラス｣、映画｢母と暮せば｣などに出演しています。
映画｢ちょっと今から仕事やめてくる｣の見どころ
ブラック企業で働く過酷な日々
青山が働く営業部では、日常的に厳しいノルマや、上司からのパワハラがありました。青山は、次第に頭を下げることや｢すみません｣と謝ることが癖づいてしまっていました。そして、徐々に心を病んでいきます。
仕事のせいで精神的に追い詰められる人は、少なくないと思います。しかし、青山の働く姿はあまりにも可哀想でした。疲労でおかしくなってしまう姿に、ブラック企業の恐ろしさを痛感しました。
日常的に上司に怒鳴られる、人格を否定される、周りの同僚の前で叱られるなど、メンタル的にやられてしまう青山。それでも、毎日仕事に行こうとするところが、忍耐力があり尊敬できました。
世の中には、まだこんなブラック企業があるのかな？と、少し不安になってしまうような労働環境です。この映画を見て、この世からブラック企業が消え去るように願ってしまいました。
果たして、青山がブラック企業から解放される日はやって来るのか？！最後まで注目です。
ヤマモトという謎の存在
日々上司から怒鳴られ、仕事に追われ、家と職場を往復する日々。精神的に追い詰められた青山は、仕事帰りに駅のホームで、"飛び降り自殺"を考えてしまいます。
これで明日が来なければ、仕事にも行かなくて済む、と考えてしまっていた青山。仕事のせいで人生の貴重な時間を奪われたり、苦痛を強いられる彼の姿はとても見ていられません。
しかし、飛び降り自殺を考えていた青山の前には、ヤマモトという謎の男が現れます。青山の同級生を名乗る男でしたが、青山はそんな奴いたっけ？と思ってしまいます。
とりあえず再会ということで、仲良くなるふたり。しかし、その後青山がヤマモトについて調べた時、驚愕の事実が分かります。
果たして、ヤマモトは何者なのか？！その存在に注目です！
働くとは何か考えさせられる
ブラック企業に務める青山は、実家にもなかなか帰れていませんでした。実家から送られてきた食料を腐らせてしまうほど、多忙を極めています。
そんなある日、かなり久々に実家に帰った青山。そこで、両親に仕事の相談をします。彼は両親のアドバイスを聞いて、仕事とは、働くとは何なのか、改めて考え直すきっかけを掴んだのです。
彼は、生きるために働いていたはずなのに、いつしか働くために生きる操り人形のようになっていました。楽しく笑って生きることや、仕事が1番大切なわけではないことに、両親の言葉でやっと気づくことができます。
私もこのシーンを見て、両親の名言には心動かされました！楽しくやりがいがあり、縛られすぎない仕事をするのが、ストレスフリーだと思います。
果たして、ヤマモトの助けもあり、青山は変わることができるのか？！その後の行動に注目です！
映画｢ちょっと今から仕事やめてくる｣の感想
ヤマモトとの出会いが青山を変える
仕事に思い悩んでいた頃、ヤマモトとの出会いを果たした青山。ヤマモトは、追い詰められて視野が狭くなっている青山に、希望を与えました。
吉田鋼太郎が演じるパワハラ上司の演技は、かなり強烈で見ていて胸が苦しくなります。しかし、その演技力があるからこそ、映画の世界観に入り込むことができました。
仕事を頑張らなければ、ミスしないようにしなければ、という気持ちに囚われ、仕事に縛られすぎた青山。仕事なら他にも選択肢があることや、仕事が全てじゃないことなど、彼は1人だと気づくことができませんでした。
思い詰めていたり悩んでいる人には、ヤマモトのように相談に乗ってくれる人が必要だと感じます。他の人と話すだけでも、価値観や視野の幅は広がると思いました。
パワハラ上司がいる職場や、ノルマに追われる仕事と、青山がどう向き合っていくのか、最後にどんな決断を下すのか、大胆な行動に注目です！
職場でのトラブル&ハプニング発生！
ヤマモトとの出会いで、休日に出かけたり気分転換をした青山。少し前向きになれた彼は、仕事でもう1度頑張ろうと奮闘します。
仕事でのノルマを少しづつ達成していき、状況が好転したと思いきや、思わぬハプニングが発生します。彼は大事な仕事で、重大なミスをおかしてしまうのです。そして、また部長に叱責されてしまいました。
しかし、この事件の裏には、ある同僚の陰謀が隠されていたのです。果たして、青山がどんなミスをしてしまったのか、同僚は何のために青山を陥れたのか、その真相に注目です！
この大きな事件をきっかけに、青山はまた過酷な日々に逆戻り。彼が一体どうなってしまうのか、最後まで目が離せません。
勇気を振り絞った青山の決意とは…？！
青山が働くブラック企業は、遅刻には厳しいのに残業には緩い会社。取り引き先に向かうタクシーは自腹で、過剰なノルマもありました。
信じられないブラック環境に、見ていて気が狂いそうでした。こんなところ今すぐ辞めたらいいのに！と思ってしまうのですが、それはあくまで見ている側の意見。
この状況下に実際置かれている人にとっては、冷静な判断もできないようになってしまうんですよね。だからこそ、自殺を考えたり、生きていくのが辛くなるんだろうなと思いました。
ブラック企業に縛られると、その狭い会社だけの特殊なルールや、凝り固まった価値観に支配されてしまう人がほとんどだそうです。だからこそ、違う価値観を取り入れたり、外の世界を見ることも大切です。
青山にとってはヤマモトが、まさに外の世界を見せてくれて、視野を広げてくれた人でした。働き方は多種多様であり、他にも色んな世界があることを、ヤマモトは教えてくれていました。
日本だけでも色々な働き方があり、海外に行けばもっと多様性のある世界が広がっています。世界はもっと広いことや、生きていればどうにかなること、大切なことにたくさん気づかせてくれる映画でした。
ぜひ、皆さんも映画｢ちょっと今から仕事やめてくる｣をご覧ください！
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