画像引用元 映画「コーヒーが冷めないうちに」公式サイト
人気小説『コーヒーが冷めないうちに』と続編の『この嘘がバレないうちに』を実写映画化した作品です。2018年に劇場公開されました。主演は有村架純さん、監督はドラマ『MIU404』の演出で知られる塚原あゆ子さんです。
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「コーヒーが冷めないうちに」のあらすじ
ある町に、一軒の喫茶店があり、時田数と彼女の叔父が2人で営業していました。実はこの喫茶店、どこにでもある普通の喫茶店ではなく…『過去に戻ることができる』という噂のある、ちょっと不思議なお店なのです。
ある日、そんなお店の噂を聞きつけたある女性がやってきます。彼女の願いは「海外に行ってしまった彼に会いたい!」というものでした。しかし、彼女は店員の数から過去に戻るための決まり事や詳しい説明を聞くと、あからさまに面倒くさそうな態度を見せます。
しかも、数によるとその決まり全部ちゃんと守って過去に戻ったとしても「一度起こった出来事は、なにも変えられない」というのです。「過去を変える」という目的のためにやってきた彼女は、がっくり…。
さらに、店の常連客にも半笑いでからかわれ、数にも困ったような顔をされてしまうのですが…。それでも、その女性は、気を取り直して、過去に戻ることを決めます。
「コーヒーが冷めないうちに」のキャスト
時田数役(有村架純)
1993年2月13日生まれ。兵庫県出身。
2010年5月に放送された『ハガネの女』が初出演したドラマ作品です。
また、2011年公開の映画『ギャルバサラ -戦国時代は圏外です-』が
映画初主演作品となっています。
代表作はドラマ『中学聖日記』映画『3月のライオン』など多数。
新谷亮介役(伊藤健太郎)
1997年6月30日生まれ。東京都出身。
俳優デビュー作品は、2014年のドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』です。
2018年のドラマ『今日から俺は!!』で伊藤真司役を演じたことで話題となり
ドラマの人気とともにブレイク。
のちに劇場版が制作され、スペシャルドラマも放送されました。
清川二美子役(波留)
1991年6月17日生まれ。東京都出身。
2006年のドラマ『14歳の母』が連続ドラマ初出演作品です。
NHKの連続テレビ小説『あさが来た』『ナイト・ドクター』など、
近年多くの作品で主役をつとめています。
「コーヒーが冷めないうちに」の見どころ
『過去に戻りたい』人達のエピソードに感動する
過去に戻るためお店にやってくる人達の事情は「病気が悪化する前の妻に会いたい」「死んでしまった飼い猫に会いたい」など様々。この作品は『4回泣ける!』といわれて宣伝されていましたが、そんな回数ではおさまらないほど何度も泣ける感動作です!
ただ「泣ける」というだけでなく、役者さんたちの演技が自然で、本当に登場人物の人達がそこに存在しているかのように彼女達の悲しみ方も涙もすごくリアル。そんな素晴らしい演技を見ている内、一気に物語に引き込まれていきます。
数が淹れるコーヒーが繋いだ誰かと誰かの思い、その関係が、お客さんだけでなく数自身の気持ちや生き方も大きく変えていく、ちょっと切なくも温かな物語になっているんです。
今、家族や恋人とちょっとギクシャクした関係にある人や「肝心な時にどうしても素直になれない…」という性格の人には、特におすすめします。
お店になぜ『幽霊』が!?
この作品の舞台となる喫茶店は、一見するとごく普通のお店のように見えますが…。実は、お客さんの中に1人だけ、本物の女性の幽霊が紛れ込んでいるんです。「喫茶店に幽霊がいるってどういうこと!?」と思われるかもしれませんが、このお店では長年それがごく普通のこととして受け入れられています。また、その幽霊が、人々が過去に戻るための決まり事にも深く関わっているんです。
波留さん演じる二美子は、その条件を聞くと「えー!?」と驚いて、面倒くさそうにしますが…。実は、この幽霊の女性がある席にずっと座っているのには、ある理由があります。そして、その女性の幽霊にまつわる秘密や過去が、この作品の重要なカギになっているんです。
彼女自身がこの物語、そしてどの登場人物とどんな形で絡んでくるのかという部分に、ぜひ注目してみてください。
「コーヒーが冷めないうちに」の感想
役者さん達の自然な演技が魅力
有村架純さんの作品は、これまで何作かドラマや映画を見てきましたが、この映画では特に良い演技をされているなと感じました。普段は、静かで落ち着いた女性なのですが、必要とあらばキッパリ毅然とした態度でお客さんに注意したり、激しい母親への感情をあらわにしたり…。
哀しい過去があり、自分に自信が持てない「数」という女性を丁寧に演じています。
そんな数を丸ごと包み込むように愛する伊藤健太郎さんの自然な演技も、良い雰囲気を出していました。少しずつ関係を深めていくシーンでも、2人の距離感やセリフの量がちょうどよく、若い2人なのに落ち着いてお互いを思い愛し合っているという感じがとても素敵でした。
登場人物たちが過去に戻る意味が重く、切ない
過去に戻ることができる時間は驚くほど短く、本当にわずかな時間だけ。残酷だな…と感じるほど短いんです。
ですが、その短い時間の中でも、再会した愛する人達に向かって、ありったけの愛や思いをぶつける登場人物たち。彼女達のそんな姿を見ていると切なくなりました…。過去は変えることができない…でも、彼女達にとって過去に戻ることは無駄じゃないんですよね。ちゃんと意味があることなんだなと伝わってきました。
自分だったら、誰に会いたいかなと考えてみましたが…。あの店を訪れたことがある人にしか会うことができないという決まりがあるので、ちょっと難しいかもしれません。
でも、もしすでに亡くなってしまった大事な人、遠くにいて会えない人にもし会えたら…。この映画を見ながら想像してみるだけでも、ちょっと気持ちがほわっと温かくなるような気がしました。
それと同時に、大事な人と接するときには「後悔しないように」ということを意識して生きる大切さも考えさせられました。
吉田羊さんの熱演
この映画に出てくる人達は「もし気持ちを伝えていたら」「あのとき自分がもし~していたら」と、過去の自分の行動や「言えなかった言葉」を抱えて、深く後悔しています。
吉田羊さん演じる平井八絵子の姉妹の話では、特に泣かされました。彼女は、いつも過去に戻りたいという人達をどこか冷めた目で見ている、サラっとした大人のお姉さんキャラ。そんな彼女が、自分が過去に戻るとなったら必死になるシーンがとても切なく、無駄だと分かっていても悪あがきするところが人間臭くてすごく好きでした。
また妹役の松本若菜さんが「お姉ちゃぁ~ん」と呼ぶシーンが人懐っこさ全開で可愛かったです。クールな役や口数少ない美人役で見ることが多かったので、この映画で意外な演技を見せてもらい得したような気分になりました。
「コーヒーが冷めないうちに」のVOD配信情報
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