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映画「冬の小鳥」のあらすじ、キャスト、感想まとめ

2021年11月23日

※ 本記事にはプロモーションを含む場合があります。

画像引用元 映画「冬の小鳥」公式サイト

2009年に韓国・フランスで公開された映画です。韓国とフランスの合作映画となっており、日本では2010年に公開されました。監督・脚本はウニー・ルコント監督で、この作品が初監督作品となっています。

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「冬の小鳥」のあらすじ

画像引用元 映画「冬の小鳥」公式サイト

大好きな父と2人で、貧しいながらも幸せに暮らしていたジニ。ある日、彼女は父親に「お泊りに行くよ」と言われ、バスに乗って出かけることになりました。

お出かけ用の可愛い服を着せてもらい、道中では普段は買わないような大きなホールケーキまで買ってもらい、喜ぶジニですが…。

旅の終着点までやってきた時、ジニの表情が曇りました。彼女が父親に連れて来られたのは、想像していたような楽しい場所ではなく…古びた孤児院だったのです。

父親は「友達と仲良くするように」とだけ言い、彼女をその孤児院に置いてさよならも言わずに去っていきました。

子どもや大人に話しかけられてもろくに口もきかず、食事まで拒否し、無表情のまま、ただ一心に父親の帰りを待ち続けるジニ。そんな彼女も、日が経つごとに孤児院で働く大人や周りの子ども達とも少し打ち解け、新しい暮らしになれていきます。

一緒にちょっとしたイタズラをしたり、秘密を共有する仲の良い友達もできるのですが…。ジニは、自分も含め、孤児院の子ども達が、やがて養父母に引き取られ孤児院を去っていく運命にあると知らされるのです。

「冬の小鳥」のキャスト

画像引用元 映画「冬の小鳥」公式サイト

キム・セロン(ジニ役)
2000年7月31日生まれ。韓国出身。
この映画『冬の小鳥』が映画初出演作品であり初主演作品となっています。
2010年には史上最年少で大韓民国映画大賞新人女優賞を受賞。
現在もドラマ『優秀巫女カ・ドゥシム』で主演を演じるなど
女優として活躍中です。

パク・ドヨン(スッキ役)
1997年5月30日生まれ。韓国出身。
デビュー作品は、2004年のミュージカル『青年チャン・ジュナ』。
その後『ライオンキング』や『オズの魔法使い』
『声泥棒』といった話題のミュージカル作品に出演し話題となりました。

コ・アソン(イェシン役)
1992年8月10日生まれ。韓国出身。
ポン・ジュノ監督の映画で日本でも話題となった
『グエムル-漢江の怪物-』にパク・ヒョンソ役で出演。
その後、同監督の映画『スノーピアサー』にも出演しています。

監督の経験を元にした内容と主役「キム・セロン」に注目!

画像引用元 映画「冬の小鳥」公式サイト

ウニー・ルコント監督の実体験を盛り込んだ作品

この映画が、初監督作品となるウニー・ルコント監督。実は映画の主人公のジニと同じように、監督自身、幼い頃に孤児院で暮らしていた過去があり、9歳で養父母に引き取られたという経験をしているのです。

映画を見ると、ジニの表情、行動、言葉に、監督が当時体験した感情やその時の気持ちが込められているんだろうなということを感じさせられます。

監督が、この作品、また主人公の少女に込めた思いを実際に感じてみてください。

主役のキム・セロンから目が離せない!

キム・セロンは、この『冬の小鳥』が出演した初めての映画作品となっているんですが…。それだけではなく、なんとこの映画が初主演作品でもあるんです!

2009年の公開当時は9歳だったそうですが、初主演とは思えないほど表現力が豊かで、主人公のジニを見事に演じきっています。

ジニは、主人公ながら無口ですし無表情な場面がほとんど。でも、表情が薄くても、彼女が今、何を感じて何を思っているのかが、彼女の目を見ただけで自然と伝わってくるんです。

また、田舎の古い孤児院を映しただけの飾り気のない画面の中でも、彼女の姿や表情は、不思議と際立って見えます。彼女1人だけしか登場しなかったとしてもこの映画が一つの作品として成立するんじゃないかと思うくらい。それほど、この作品の中のキム・セロンには人を引き付ける力と独特の存在感があります。

「冬の小鳥」の感想

画像引用元 映画「冬の小鳥」公式サイト

人物描写や設定に作り物感がない

この作品で、主人公の少女・ジニは孤児院に預けられることになります。ですが、孤児院といっても意地悪ないじめっ子も、理不尽なことでジニを怒鳴る嫌~な大人も登場しません。孤児院の大人がジニに厳しく接する場面はありますが、それは彼女の今後のことを思っているからこそ。

監督が孤児院で暮らしていた経験があるというだけあって、この映画で登場する孤児院やそこで生活する子ども・大人の人物描写に、大げさな演出や作り物感がないんです。

余計な雑音なく、真っすぐにジニという存在、彼女の傷ついた心、父を思う健気な姿を描き出すことに集中していて、見ているこちらもジニに寄り添いながら自然と物語を追えるようになっています。

ジニの周りの子ども、大人達も心に残る

この映画では、ジニと一緒に生活する孤児院の子ども達の様々な事情や、彼女達がどんな気持ちで日々をすごしているかも、丁寧に描かれていました。

映画としては92分と短めの作品なんですが、ジニ中心のエピソードだけでなく他の子が養子となり孤児院を出て行く見送りの様子や孤児院の日常、脇役同士のやり取りもしっかり描かれていて、内容が詰まっているんです。

そのせいか主人公のキム・セロンだけでなく、他の子役や俳優さん達も一人一人、とても印象深く感じました。ジニ以外の登場人物のさりげないちょっとした仕草や表情まで、しっかり記憶に残っています。

最後で涙が…

エンドクレジットが流れ始めると同時に、目に焼き付いたジニの顔がふっと浮かんで、胸に切なさとなんとも言えない複雑な気持ちがこみあげてきて…急にぼろっと涙がこぼれたんです。これには、自分でも驚きました。

あれこれ考えるより、感じる系の映画といえばいいのかも知れません。

音楽もほとんどなく、物語の内容も映像も全体的にとても静かな作品ですが、見ていると胸の中に切なさが折り重なっていくように感じました。

よくある王道の『泣ける映画!』とはちょっと違いますし、人によって、作品をどの角度から見るか、どのように感じるかによって評価が分かれそうな作品ではあります。

でも、好きな人はすごく好きな映画だと思います。余韻が、じわーっと後に残るタイプの映画で、見終わってしばらくしてから改めて「好きなタイプの映画だなぁ」と感じました。

自分に合うか合わないかは、一度ご覧になって確かめてみてください。

フランスと韓国の合作ということで、韓国映画のリアルな描写とフランス映画的な飾りすぎず、淡々とした空気が混ざった作風にも、個人的には好感を持ちました。

「冬の小鳥」のVOD配信情報

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