画像引用元 アニメ「銀の匙Silver Spoon」公式サイト
人気漫画家・荒川弘さんの漫画『銀の匙Silver Spoon』をアニメ化した作品です。2013年夏にテレビ放送されました。監督は『ソードアート・オンライン』『僕だけがいない街』などのアニメ作品で知られる伊藤智彦さんです。
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「銀の匙Silver Spoon 第1期」のあらすじ
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生まれ育った札幌を離れ、田舎の大蝦夷農業高校に入学した八軒勇吾。八軒は農家出身ではなく、農業高校への進学を夢見ていたわけでもありませんでした。そんな彼が、大蝦夷農業高校略して『エゾノー』に入学した理由は、エゾノーには寮があり、居心地の悪い実家から離れることができるから。
中学時代、北海道の有名進学校での学力争いに苦しんだ彼は、成績に厳しい父親や学力競争から逃げ出すためエゾノーを選んだのです。
しかし、そんな動機で入学したエゾノーは、都会育ちの農業初心者・八軒にとってはカルチャーショックの連続でした！他の同級生達は、ほとんどが農家出身で、農家の常識や早朝の実習にも動物の臭いなどにも慣れていましたが…。八軒は、寮での集団生活以外に、農業の『当たり前のこと』にすら最初は戸惑い、困惑します。
さらにエゾノーは、早朝からハードな実習を強制される上、部活も生徒全員強制参加で、文化部は存在しないという超体育会系な高校だったのです。
八軒は不慣れな動物の世話、なじみのない農作業や専門用語に苦労しながらも、同級生達から刺激を受け、時に失敗しながらも、様々なことを学んでいくことになります。
「銀の匙Silver Spoon 第1期」の声優紹介
画像引用元 アニメ「銀の匙Silver Spoon」公式サイト
木村良平（八軒勇吾役）
1984年7月30日生まれ。東京都出身。
初めて主役の声を担当したのは2009年のアニメ『東のエデン』です。
2016年の声優アワードでは助演男優賞を受賞しています。
代表作はアニメ『黒子のバスケ』『おおきく振りかぶって』
『輪るピングドラム』など。
三宅麻理恵（御影アキ役）
1985年6月7日生まれ。大阪府出身。
2007年のアニメ『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』で声優デビュー。
『輪るピングドラム』ではメインキャラクター荻野目苹果の声を担当しており
高倉晶馬役の木村良平さんと共演していました。
代表作はアニメ『紅殻のパンドラ』『緋色の欠片』など。
櫻井トオル（馬場一郎役）
1987年11月10日生まれ。兵庫県出身。
代表作はアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオンZ』
『活撃 刀剣乱舞』『ブレイブビーツ』など。
アニメの他に吹き替えの仕事も多く
映画『ボヘミアン・ラプソディ』では
主役のフレディ・マーキュリーの吹き替えを担当しています。
正解のない問題の答えを求め続ける主人公に注目！
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農業経験ゼロの主人公・八軒の視点で描かれる物語
この作品では、農家にとっては当たり前のことや普段知る機会のない農業高校の日常が盛り込まれています。主人公の八軒は、北海道生まれですが札幌市で生まれ育った都会っ子。そんな農業・畜産超初心者の八軒の目線で物語が進んでいくので、農業関係に詳しくない、なじみがないという方でも楽しめる内容になっているんです。
現実の農業の現場を知っている方は「うんうん」とうなづきながら、八軒と同じく農業のことは知らないという方は、八軒と一緒に学び、楽しみながら見られますよ。
また、生命の誕生、食用動物との向き合い方といったテーマから、農家の子どもの将来の夢、八軒自身の生き方など、農業高校が舞台ならではの興味深く、考えさせられるような話も含まれています。
そのため、食育や教育の一環として、お子さんと一緒にご家族で見るのにも向いているアニメです。
農家の現実
八軒の通う高校の生徒達は、その多くが農家・畜産農家出身です。八軒は、その中でも部活も同じ馬術部に所属する御影アキ、アキの幼なじみの馬場一郎とは特に深く関わることとなり、彼らの家の事情にも絡んでいくことになります。
彼女達と関わることで、八軒は、日々の激務、経営の厳しさ、資金不足や跡取り問題に悩まされる農家の現実を知るのです。
八軒の行動や学校の先生、同級生達との笑える場面もセリフもたくさんある楽しい作品でありながら、そういった農家の抱えるシビアな問題についても正面から向き合っています。
楽しく見られるだけでなく勉強にもなるアニメ！
画像引用元 アニメ「銀の匙Silver Spoon」公式サイト
食肉に対する意識が変わる
これまで何気なくスーパーで購入し、口にしてきた肉がどうやって食卓まで届くのか。これまでの自分はただ「分かったつもり」でいただけで、本当の意味では、その過程や命の重さをきちんと理解できていなかったんだなと思い知らされました。
やがて出荷されていく運命の子豚に「豚丼」とあえて名前を付け、育成から出荷、その後「豚丼」が食肉になったところまで逃げずに向きあう八軒。一つの命の重さを考え続け、最後まで豚丼を見つめる彼の姿を通して、食肉となる動物を育てる生産者の思い、複雑な感情を疑似体験できたような気がしました。
また、実写映像ではきつい場面でも、アニメだからこそ見られるという利点もあります。食肉処理場の映像を含む回に限っては、小さいお子さんにはちょっときついかも知れませんが、食育の勉強として分別のついた年頃のお子さんには見せる価値があると思います。
もちろん、この作品を見ただけでまた「分かったつもり」になって終わってしまうのはいけないので、アニメで語られなかった部分は、自分でも調べて改めて向き合ってみるつもりです。
八軒の「思考」と「気づき」
八軒は、北海道生まれですが、北海道の中で一番栄えている札幌市で生まれ育ちました。そのため、他の農家出身の生徒達とは、そもそものスタート地点が全く違います。
ですが、農家出身ではないからこそ、八軒は、みんなが「そういうものだから」とあっさり割り切って乗り越えてきたことや、経済動物の命の重みについてなど、毎回どんなテーマでも正面から重く受け止め、突き詰めて考えていくんです。
あっさり割り切って考えることをやめた方が楽な場合でも、八軒は絶対に逃げません。そうしてボロボロになるまで向き合った末に彼が出した答えや気づきには、毎回、心を揺さぶられました。彼の未熟で青臭くも素直で優しいところも、本当に魅力的です。
彼の周りになぜ人が集まり、どうして次々と新しいことが彼を中心に始まったり動いていくのか。その理由がアニメを見ているとよく分かります。
「銀の匙Silver Spoon 第1期」のVOD配信情報
画像引用元 アニメ「銀の匙Silver Spoon」公式サイト
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