画像引用元 ドラマ「深夜食堂」公式サイト
2009年に放送された大人気グルメドラマで、シリーズ第一作目となる作品です。原作は、小学館から出版されている安倍夜郎さんの漫画『深夜食堂』。主人公である「めしや」のマスターを小林薫さんが演じています。
「深夜食堂」のあらすじ
画像引用元 ドラマ「深夜食堂」公式サイト
基本のメニューはお酒類と豚汁定食、夜の0時に開店して朝の7時頃まで営業する…繁華街の片隅に「めしや」というのれんを出した、小さな食堂がありました。店員は、マスターただ1人。メニューにある豚汁定食のほかにも、生姜焼き定食やサンドイッチ、焼きそばに、バターライス、ねこまんままで、材料が店にありさえすればなんでも注文を受けてくれます。
少々変わったお店ながら「深夜食堂」と呼ばれて地域の人たちから愛されており、意外なことに結構繁盛しているのです。
変わっているのは、お店の営業時間やメニューだけではありません。この食堂にやってくるお客さんも、強面のヤクザから夜の街で働く人、普通のサラリーマン、作詞家、OLなど、職種も性格もみんな違って個性的な人たちばかり。また、普段は主にお客さんたちの話の聞き役となっているマスターも、何やら訳ありの様子…。
そんな深夜食堂で起こる、ちょっぴり訳ありのお客さんたちとマスターのクスっと笑えて温かく、少しほろ苦い物語がはじまります。
「深夜食堂」のキャスト
画像引用元 ドラマ「深夜食堂」公式サイト
小林薫（「めしや」のマスター役）
1951年9月4日生まれ。京都府出身。
穏やかな役からヤクザの組長役まで様々な役を演じているベテラン俳優です。
ジブリ映画『もののけ姫』ではジコ坊の声優を担当しており、
ドキュメンタリー作品でナレーションを担当することもあります。
代表作は、映画『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』（オトン役）
『船を編む』（荒木公平役）ドラマ『Dr.コトー診療所』シリーズ（星野正一役）など。
綾田俊樹（小寿々役）
1950年6月13日生まれ。奈良県出身。
俳優として活動しているほか、演出家としても知られています。
大河ドラマといった時代ものから、現代のドラマ・映画作品まで
多くの作品に出演している名脇役です。
代表作は、映画『おけちみゃく』（豊臣秀吉役）
ドラマ『真田丸』（矢沢頼綱）『坂の上の雲』（桂太郎役）など。
安藤玉恵（マリリン役）
1976年8月8日生まれ。東京都出身。
過激な演出で知られる劇団「ポツドール」に所属していたことがあり
劇団の看板女優として活躍していました。
2004年には日本インターネット演劇大賞最優秀女優賞を受賞しています。
代表作は、映画『夢売るふたり』（太田紀代役）『続・深夜食堂』（マリリン役）
ドラマ『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』（木村美穂役）など。
「深夜食堂」の見どころ
画像引用元 ドラマ「深夜食堂」公式サイト
今すぐ食べたくなる料理ばかり！
このドラマはいわゆるグルメドラマで、毎回毎回どこか懐かしく、見ているだけでもホッとするような料理が登場します。
高価なフランス料理やおしゃれなイタリアンとは違い、ごく普通の家庭料理のようなものが多いのですが、「今すぐ食べたい！」と思うようなあったかさ、安心感のあるものばかり！
しかも、ドラマの内容は大人向けですが、料理自体は子どもでも気軽に作れるようなものが多いので、「食べたい！」と思ったら、誰でも簡単に作ることができます。
毎回最後に、ドラマの中に登場した料理の作り方、その料理を作る際のワンポイントアドバイスも紹介されているので、ぜひ最後までご覧になってみてください。
甘すぎないビターなストーリー
グルメ系作品といえば「ほっこり」「癒し系」「ほのぼの」としたイメージの作品が多くありますが、この作品は、温かみがありながらも、内容が甘すぎないところがポイントです。
やっと苦労が報われた！と思った人が重い病気にかかってしまったり、あることが原因で犯罪をおかしてしまったり…。登場人物の幸福な姿だけではなく、ちょっと切ない話やほろ苦い内容のお話が含まれています。
でも、その甘さ控えめなところがこのドラマの何よりの魅力！常に「みんな幸せ！ハッピーエンド！」ではないからこそ、登場人物達の自然な笑顔やちょっとした幸せ、なんでもない普通の日常が輝くように、尊く思えるんです。
「深夜食堂」の感想
画像引用元 ドラマ「深夜食堂」公式サイト
哀愁漂う大人向けドラマ
ドラマの中に流れている歌、音楽からして哀愁たっぷり。内容も、ほろ苦さと人情味があってしみじみと楽しむことができました。私は、ほっこり、のんびり系のグルメドラマが好きで、普段からよく見ているのですが、こういう大人向けで苦みのあるドラマもいいですね。人情グルメドラマと呼ばれているだけあって、人生の喜怒哀楽、人間同士の少し面倒くさいけれど温かなつながり、優しさが丁寧に描かれていました。
店の常連さんたちにも、それぞれの物語やちょっと訳ありの過去があり、多くの常連さんの出演が「1話だけで終わりではない」というのも良かったです。原作同様、登場人物の一人一人を大事にして作品を作っているという感じがしました。
同じ常連さんたちが度々登場するので、1話、2話と回を重ねるごとに「あ、またあの人が出てる」と自然と顔、愛称を覚えられるんですよね。いつの間にか、見ている自分まで深夜食堂の常連の一人になったような気持ちになっていました。
原作の雰囲気をそのままドラマに
1、2冊程度ですが、このドラマの原作となった漫画も読んだことがあります。派手な演出や描きこみのあるような漫画ではなく、シンプルで淡々とした絵の中にピリッとした言葉があり、人の生き様がじんわりと胸に響くようなタイプの作品です。
舞台となる深夜食堂「めしや」から、主役のマスターの役柄まで、原作のイメージを大切に実写化されているなと思いました。また、ドラマだからと話の内容や見た目を変に盛ったり、ゴテゴテと飾りすぎてないところが魅力的です。
原作の漫画のマスターより、ドラマ版の小林薫さんは見た目は気持ちマイルドな印象ですが、大事なところではキチっと言うべきことを言う、訳ありそうな空気感は、原作そのままです。
こうして原作の雰囲気を壊さずドラマ化されているので、原作ファンの方で漫画の印象が強いという方でもご心配なく。
ドラマに続いて実写映画化されたり、ドラマシリーズを着々と重ねている人気作となっているのも納得の作品です！
「深夜食堂」のVOD配信情報
画像引用元 ドラマ「深夜食堂」公式サイト
この作品は、U-NEXT（ユーネクスト）、Netflix（ネットフリックス）、Hulu（フールー）にて定額料で視聴することができます。